現在世界では様々な気候変動が起きている。気候変動問題を解決するために多くの研究が進められているが、気候変動に伴い生活の場を失っていく人々への対策についても議論を進める必要がある。
気候変動によって移動を余儀なくされる人々は年々増えており、2018年だけでも、148の国と地域で災害に関連する1,720万人の新しい避難民が記録された。この避難民の数は、気候変動が進むにつれてこれからも増え続けると予想される。
昨今問題となっているのは、このような人々の、気候変動を理由とした難民申請を受け入れるべきか、ということだ。過去にはニュージーランドが申請を拒否した事例もある。そこで、国連人権理事会(UNHRC)は2020年1月、そのような申請を各国は認めるべきだという判断を示した。しかし基準をどこに設定するのか、明確な決定はなされていないようだ。
このように気候変動は、様々な問題を新たに発生させる。気候変動問題を解決するためには世界中の人々の意識を高めることが不可欠であろうが、そのために直接的な役割を担うのはメディアであろう。そこでGNVも、報道の責任と役割に着目し危機の規模に相応する報道の必要性を訴えている「気候報道を今」(Covering Climate Now)という運動に参加しており、キャンペーン期間中の4月19日から26日まで、気候変動に関する情報を集中的に発信していく。
気候変動、報道に関する過去の記事→
(写真:Adaptation Fund/Flickr [CC0])