この動物は、バビルサという豚の一種である。
インドネシアに生息しており、現地の人々からはその見た目から「悪魔の豚」とも呼ばれている。体毛は少なく、オスの個体は上下の犬歯が発達し、頭の方に湾曲しているのが特徴的である。湾曲した牙がそのまま伸びると頭に突き刺さってしまいそうに思えることから、「自分の死を見つめる動物」という呼び名もある。
現在バビルサ豚は森林伐採による生息地の喪失や野生動物の取引のために狩猟され、その数を数千頭ほどまで減らしており、インドネシアの国法によって保護されている。バビルサ豚に限らず、絶滅の危機に瀕している動物は少なくない。
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(写真:Tim Ellis/Flickr[CC BY-NC 2.0])