GNV ニュース 2026年2月25日
2026年2月19日、国連人権理事会のスーダン独立国際事実調査団は、2025年10月にスーダンのダルフール地域の都市エルファシールで行われた一連の行為が、ジェノサイド(集団殺害)の決定的な特徴を有していると報告した。2023年4月に紛争が勃発して以来、スーダンでの民間人に対する大量殺害、性的暴力、その他関連する暴力行為は、この地域の人道状況に壊滅的な影響を及ぼしている。今回のエルファシールでの暴力行為の加害者として、ダルフールを拠点とする準軍事組織である即応支援部隊(RSF)が報告されている。RSFはスーダン国軍(SAF)と戦闘を続けており、両勢力ともに、民間人に対する無差別攻撃や子ども兵士の徴募を含む国際人道法違反について、国連および人権監視団体から非難されている。
紛争開始以降、RSFはダルフール地域の大部分を支配してきた。エルファーシルは北ダルフールにおける最後の主要なSAFの拠点であったが、18か月にわたりRSFによる包囲下に置かれていた。RSF部隊はこの都市を包囲し、民間人への食料、水、人道支援を遮断した。また、都市の周囲に土塁を築き、市外へ逃れようとした民間人は組織的に殺害されたとされる。また、民族的帰属に基づいて人々に対する残虐行為が行われたことを示唆する証拠も挙げられている。2025年10月にRSF部隊がこの都市を掌握し、それ以降支配を続けている。アラブ首長国連邦(UAE)はRSFを軍事的に支援していると非難されているが、同国はこれらの主張を否定している。
2025年10月にイェール大学公衆衛生大学院の人道研究所が実施した衛星画像分析によれば、RSFの掌握後のエルファーシル市内および周辺には数百の遺体および遺体処理地点が確認された。これらの遺体は撤去・焼却された形跡があり、加害者が残虐行為の証拠を隠滅しようとした可能性が示唆されている。また、同分析は民間人がこの地域から逃れようとする中で大量殺害が継続していたことも示しており、RSF兵士が家々を訪問して人々を殺害することもあったという。学校、病院、住宅などのインフラもRSFによって破壊された。
現在、エルファーシルはRSFの占領下にあり、正確な死者数は依然として不明であるが、10万人以上が市内に閉じ込められていると推定されている。RSFは他の都市への作戦拡大を進め、隣接するコルドファン地域で地上攻勢を開始したと報告されている。これまでのところ和平交渉は成果を上げていない。
RSFによるダルフール掌握についてもっと知る→「スーダン:RSFがダルフール地方全ての州を掌握」
スーダン紛争についてもっと知る→「スーダン紛争の行方」

2008年に当時の紛争から逃れるためにエルファシールから避難した人々(写真:United Nations Photo / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])




















0 コメント