首輪が繋がれた、人型の像。これは、タンザニアのザンジバル島にある奴隷記念碑である。この島では、かつてアフリカ系の人々が奴隷として連れて来られ、この島に住むアラブの商人によって奴隷売買が行われる東アフリカ最大の奴隷市場が存在していた。
この島での奴隷取引は1873年に終了したが、後世に奴隷の売買の歴史を伝えるべくこの像が建てられた。この像に付けられている首輪は、実際に奴隷達に付けられたものが使用されており、奴隷売買の歴史を鮮明に伝えている。
タンザニアについてもっと知る→「タンザニア:「自然保護」で守られているものとは」
(写真:Colin Mutchler / Flickr[CC BY 2.0 DEED])