剣と矛槍を携え、カラフルな征服を身に纏って佇むのは、バチカンのローマ教皇庁に駐留するスイス衛兵である。
時計工業が主要な産業となった17世紀後半以前には傭兵産業がスイスを支え、ローマ教皇ユリウス2世がスイス人を常備軍として登用するほどであった。彼らはルネサンス時代のヨーロッパで最強の歩兵部隊として名を馳せた。
現在も135人の精鋭たちが教皇の身辺を警護しており、自動拳銃などの現代的な武器も装備している。法王の外遊に同行し、要人訪問の儀礼などでも重要な役割を担っている。
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(写真:Drop of Light / Shutterstock.com)