GNVニュース 2026年3月20日
2026年3月18日、国連児童死亡率推計に関する機関間グループ(UN IGME)が、世界の子どもたちの死因を示す報告書を発表した。それによると、2024年には約490万人の子どもが5歳になる前に死亡し、そのうち約230万人は新生児だったという。また、5歳以上の子どもや青少年では、およそ210万人が命を落としたという。
それぞれの年代の死亡理由をみると、新生児の死亡理由は、早産、分娩時の合併症、新生児感染症が大半を占める。乳幼児は、肺炎、下痢、マラリア、そして重度急性栄養失調(SAM)などが挙げられる。15歳から19歳の女子は自傷行為、男子は交通事故が最多となっている。
1990年以降、世界における新生児死亡率は45%、5歳未満の乳幼児死亡率は60%減少と、大幅に改善してきた。しかし、その減少率が鈍化してきている。2025年から2030年の新生児死亡数は1300万、5歳未満児死亡数は2700万を超えると推定されており、その多くは質の高い保健サービスを受けることが難しい地域、特にサハラ以南アフリカと南アジアに集中しているという。
世界の子どもの死亡件数を地域別にみると、大きな違いがある。例えば、世界の5歳未満乳幼児死亡数に占める割合が、北米やヨーロッパでは9%であるのに対し、サハラ以南アフリカは約58%、南アジアは25%だ。これらの数字は、生まれる場所によって子どもたちの健康や命に格差があることを示している。
国連は、子どもたちの命を政治的、財政的な優先事項にすること、サハラ以南アフリカや南アジア、紛争地域の人々へ支援すること、乳幼児の健康に関する取組に投資することなどが、子どもたちの命を救うために重要であるとしている。
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予防接種を受ける乳児(写真: Vaccines Stock Photos / Flickr [CC BY-NC 2.0])





















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