ぽっかりとあいた穴から見えるこの木々の名は、レバノン杉。その名の通り、レバノンなどを中心に生息しており、レバノン国旗には国の象徴としてその姿が用いられている。
しかし現在、レバノン杉は資材として伐採されたり、戦火に遭ったりしたことで極端に数を減らしている。さらに近年では気候変動による生息環境の変化によって、今世紀末までにレバノン杉が消滅するのではないかという予測もある。
レバノン杉が残る地域の一部は世界遺産に組み込まれているが、それを後世に残し続けることはできるのだろうか。
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(写真:hey tiffany! / Flickr [CC BY-NC 2.0 DEED])