生い茂る植物の中、巨大な木のモニュメントがそびえたつ。植物と人工物の絶妙な融合が近未来的雰囲気を醸し出している。ここはシンガポール中心部に位置する「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」だ。南極大陸をのぞく全ての大陸から様々な植物が展示されており、植物で世界一周した気分が味わえる。
この植物園は、シンガポールが国家をあげて取り組む緑化政策の一環である。半ば追放のような形でマレーシアから独立した際、シンガポール国内には発達した産業や資源がなかった。国家の存続と繁栄のためには観光や企業誘致に頼らざるを得ず、そこで緑化政策に白羽の矢が立ったというわけである。努力の甲斐あって、現在シンガポールはクリーンで安心安全な国として知られている。
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(写真:William Cho / Flickr [CC BY-NC-SA 2.0])