ここはブラジルの首都、ブラジリア。 この特徴的な建物はブラジルの国会議事堂である。
真ん中にあるツインタワーは28階建てで議会事務局が入っている。この町で最も高い建物である。そして、その左側にあるドームのような建物が上院、右側にあるお皿のような建物が下院である。上院は保守性を表すために閉じた形をしており、下院は市民の声を取り入れていく立場であることを示し、上に開いた形をしているようだ。
この建物はブラジルの建築家オスカー・ニーマイヤーによって設計された。オスカー・ニーマイヤーは国連本部の設計にも関わった人物でもある。ブラジリアにおいても国会議事堂に加えて大統領府や最高裁判所などの設計も行った。
ブラジルでは1960年に首都がリオデジャネイロからブラジリアに移された。それにともない新首都ブラジリアの開発が進んだ。その一環としてこの国会議事堂や大統領府なども建設された。完成した首都ブラジリアは上空から見ると飛行機のような形をしており、1987年には都市として世界遺産にも登録されている。
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(写真:R.M.Nunes/Shutterstock.com)