この写真は2011年のアイルランドでの一枚。アイルランドでは2018年に中絶が合法化されているが、この当時は中絶が禁じられ、中絶賛成派と反対派に分かれて法的規制を巡る議論がなされていた。
そこで賛成派の象徴となったのがハンガーである。中絶が法的に禁止されると、ハンガーを使うなど女性自ら危険な方法で中絶を行うケースが生まれ、違法な中絶による怪我や死亡のリスクが高くなってしまう。一方で安全な方法で合法的に中絶が行われる場合、そのようなリスクは低くなり、女性の身体と命を危険にさらさなくて済むと訴えた。
このような中絶権の法的規制を巡る論争は世界各地で行われている。
中絶権について詳しく知る→「中絶権を巡る報道:南北アメリカ」
(写真:William Murphy / Flickr[CC BY-SA 2.0])