インドやバングラデシュを中心に、中央アジアに生息するベンガルトラ(学名:Panthera Tigris)。20世紀初めには10万頭いたとされる野生のトラだが、現在ではその生息数は4000頭を切り、絶滅危惧種に認定された。
密猟の横行や住宅地の拡大、気候変動などがベンガルトラを絶滅の危機へと追いやった主な要因である。インドとバングラデシュの国境地帯にまたがる世界最大規模のマングローブ群生地・スンダルバンス国立公園はベンガルトラの生息地として有名であるが、地球温暖化に伴う海面上昇によりその面積は急激に縮小している。
インドやブータン、ネパールなどではベンガルトラの保護活動が行われているが、まだまだ気を抜けない状態が続いている。
アジアの環境保護についてもっと知る→「環境保護の先進国:ブータン」
世界の動物についてもっと知る→「世界の動物:報道されるのは?」
(写真:ABHIRUP DE / Wikimedia Commons [CC BY-SA 3.0])