この写真はロシアの南東部にあるバイカル湖に浮かぶ氷を写している。水深、貯水量、透明度で世界一であるバイカル湖は世界最古の湖でもある。世界自然遺産でもあることからロシアの主要な観光地の一つともなっている。
しかし、多くの観光客が訪れることで生態系などへの影響も懸念されている。新型コロナウイルスが蔓延する中でも、経済の後押しのためにロシア政府が国内旅行を推奨したこともあり、多くの人々が観光に訪れたが、インフラの設備は十分に整っておらず排水によるバイカル湖の汚染が進んでいる。また、ホテルなどの建設が進み土地価格が上昇することで、もともと住んでいた人々が住む場所を追われるという問題も深刻化している。政府は、バイカル湖の保全を優先事項として掲げるも、具体的な解決に向けた動きは十分になされていない。
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(写真:Sergey Pesterev / Flickr [CC BY-SA 2.0])