数えきれないほどの家々が山肌をぎっしり埋めていて、まるでカラフルな家でできた壁が目の前に広がっているように見える。
ここは、ベネズエラ、カラカスの貧困地区であるバリオ。個々の家々は煉瓦やトタン屋根でできており、家と家の間は細い階段でつながっている。ほとんどの家が将来増築することを考えて、屋根は未完成。水道がないため、雨水を屋根の上にためて生活用水としている。
バリオにも学校はある。しかし、「勉強しても生活が改善するわけではない」という周りの大人たちの考えに影響されて、小学校あたりで学校をやめてしまう子どもたちが多い。そんなふうに学校をやめてしまった子どもたちの中には、未来に希望が持てず薬物や犯罪に手を染めてしまう子もいるそうだ。
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(写真:skeeze/Pixabay CC01.0)