ベナンに立つ30メートルの女戦士像

執筆者 | 2026年06月20日 | ICHIMAI World

西アフリカのベナン共和国の最大都市コトヌー。大西洋を望む広場で、ひときわ目を引くのが「アマゾン像」と呼ばれる高さ30メートル、重さ150トンの巨大な女性像だ。右手に剣、左手に槍を持ち、空を見据えるその姿は圧倒的な存在感を放っている。

この像が称えるのは、17世紀から19世紀にかけて実在したダホメ王国の女性戦士たちである。近隣諸国との戦いで男性が減少する中、彼女たちは王宮の警備や国王の護衛を担い、やがて精鋭の戦闘集団として知られるようになった。その勇敢さから、ヨーロッパ人は彼女たちを「ダホメのアマゾン」と呼んだ。

2022年に完成したこの像は、植民地化以前の歴史を後世に伝えるために建設された。アフリカでは女性をモデルにした巨大な記念像は珍しい。この広場には多くの観光客や若者たちが集まり、像を背に写真を撮影している。街の風景が移り変わる中でも、女戦士は変わらず空を見つめている。

ベナンと奴隷貿易の歴史についてもっと知る→「世代を経たベナンへの「回帰

ベナンでのジェンダー問題について知る→「女性性器切除(FGM)の激減:その背景には?

(写真:Omri Eliyahu / Shutterstock.com

0 コメント

コメントを投稿する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


GNV:報道されない世界がある

新着記事

アーカイブからの注目記事

Japanese