
2人の男性が、ポールを使って移動式の住居の骨組みを立ち上げる。カザフスタンではキイーズ・ウイと呼ばれているが、他の地域ではユルトやゲルと呼ばれている。
円形の骨組みは、丈夫でありながら、比較的組み立てや解体がしやすいように設計されている。その骨組みを重ねたフェルトで覆う。フェルトは温度の調整に役立ち、夏は比較的涼しく、冬は暖かさを保てる。屋根には開口部があり、必要に応じてふたをすることが多い。調理や暖房で出る煙を外へ逃がし、天気が穏やかなときには換気をよくする働きがある。
移動式住居は、ユーラシアの草原地帯で行われた遊牧・半遊牧の生活の中で、何世紀ものあいだに進化してきた。モンゴル帝国の広がりによって、この地域のさまざまな人々が、もともと環境や牧畜の暮らしに合っていた移動式住居の仕組みを取り入れ、調整していった。やがてカザフの人々は、ユルトの建築上の細部や室内の配置の仕方を、独自のものへ発展させていった。
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(写真:MehmetO / Shutterstock.com)





















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