3色に彩られた世界地図。これは、アメリカのワシントンD.C.にあった博物館の展示物の一つである。この博物館は「ニュース」と「ミュージアム」を掛け合わせた「ニュージアム(Newseum)」という名前で、その名の通り、ジャーナリズムに関する展示を行っていた。この3色の世界地図が表しているのは各国の報道の自由度であり、緑は「自由」黄色は「部分的に自由」赤色は「自由でない」状態を示している(写真は2011年に撮影された)。
Newseumは財政難のため2019年に閉館してしまったが、報道の自由の重要性を約22年にわたって博物館という形で訴え続けた。ジャーナリズムの置かれる状況が良くなっているとは言い難い現代、報道される事柄だけでなく「報道」そのものに着目することも求められているのではないだろうか。
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(写真:jareed / Flickr [CC BY 2.0])