マダガスカルのある家族が市場で売るための食材を準備している様子だ。
マダガスカル国民の大半は苦しい生活を強いられ、人口の13%しか電力にアクセスできていない。また、干ばつや洪水など、自然災害で多くの国民が甚大な被害を受けている。特に気候変動の影響でサイクロンが年に平均3回到来し、被災した人々の生活を悪化させている。2017年3月に大型サイクロン「イナウォ」がマダガスカルを襲い、50名以上が死亡、17万6000名もの人々が被災した。
マダガスカル国民の生活を苦しめているのは自然災害だけではない。かつてフランス領だったマダガスカルでは、長年の政治的分裂の間に多くの国民がデモなどに巻き込まれて亡くなった。
マダガスカルを含め、アフリカ諸国での出来事に関する日本の国際報道量は乏しく、取り上げられるニュースはセンセーショナルなものであることが多い。なぜこのような偏りが起きるのだろうか。
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(写真:giovannifederzoni/Shutterstock.com)