ここは、ジョージアにあるワインの博物館だ。ワイン発祥の地とされるジョージアでは、8000年以上も前からワイン造りが行われてきたことが分かっている。
この国には、独自のワイン醸造法がある。「クヴェリ」と呼ばれる卵型の大きな壷に、ぶどうの果実や果皮、果汁、果梗、種などを投入し、この壷を、セラー内にある「マラニ」と呼ばれる穴に埋める。これにより、低温でじっくり発酵・熟成させることができる。
この伝統的な醸造法は、手間が掛かるということで19世紀には減少していたという。しかし、2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されたことで見直され、この方法による醸造は徐々に増えつつあるようだ。
ジョージアについてもっと知る→「地域大国に挟まれた国:ジョージア」
(写真:Tomasz przechlewski / Flickr [CC BY 2.0])