これはモザンビークのペンバ湾で、魚獲りをしている女性たちである。手には網を持っている。しかし、これは漁網ではない。蚊帳である。
今もなお、アフリカなどの地域では、多くの人がマラリアに苦しんでいる。その対策の一つとして、「蚊帳」を使うことが有効である。この蚊帳が、魚を獲るために使われてしまう場合があるのだ。
このように、網目の細かい蚊帳で漁をすることは、体長の小さい幼魚をも乱獲することになり、生態系の破壊につながる恐れがある。また、蚊帳に施された殺虫剤の成分が水路に流れ、人体に影響を与える可能性もある。
このような問題の背景には、沢山の課題があるのではないだろうか。
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(写真:Ton Rulkens / Flickr [CC BY-SA 2.0] )