これは、2022年にルクセンブルクの都市エシュ=シュル=アルゼットのベルヴァルにある高炉から撮影された「文化の夜(Nuit de la Culture)」の様子である。ベルヴァルはかつて製鉄所として栄えていたが、この高炉は1990年に操業を停止し、現在は観光名所となっている。
2022年、エシュ=シュル=アルゼットは1年を通して様々な文化や芸術に関するプログラムを開催する欧州文化首都に選ばれた。この年の「文化の夜」は3月から9月の間に5つの異なる場所で開催され、その内容は芸術作品の展示会の他、コンサート、パフォーマンス、アクティビティ体験など多岐に渡った。
このように展示され鑑賞される芸術作品がある一方で、保管され続けほとんど人前に現れることのない芸術作品も存在する。そのような芸術作品の保管庫の1つとなっているのがフリーポートであり、それはルクセンブルクにも存在する。芸術作品が辿る運命は様々である。
ルクセンブルクについてもっと知る→「フリーポートとは?:ルクセンブルクのケース」
(写真:Robert GLOD / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])