
静かな砂浜に鎮座する赤い門。目を凝らしてみると、細かく模様が刻まれていることが分かる。門の上部の長方形には、後ろ手に縛られ歩いていく人々の列が描かれている。そして、その人々が向かう先には帆船がある。これは、奴隷貿易を示した碑石である。
「帰らずの門」と呼ばれるこの碑が立つのは、西アフリカのベナンのウィダーである。ウィダーはベニン湾に面する町であり、貿易港としての歴史を持つ町である。ウィダーの港からは物品のみならず、17~18世紀にかけてたくさんの人々が奴隷として「輸出」された。ベナンでは、そうした時代があったことを後世に伝えるために、町中に建つ記念碑や博物館の改修に取り組んでいる。
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(写真:jbdodane / Flickr [CC BY-NC 2.0])





















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