これはブータンのパロ渓谷にあるタクツァン僧院だ。海抜3,120メートルに位置するタクツァン僧院は1692年に建てられた。1998年の火事により建造物のほぼすべてが消失したが、その後200万米ドルをかけて復元作業が行われた結果、2005年に元の形を取り戻した。タクツァン僧院は孤立した場所にあるため豊かな自然が残されており、その歴史と絶景からブータンを代表する観光地になっている。
なお、観光業はブータンでは水力発電と並ぶ重要な産業だ。2020年に始まった新型コロナウイルスのパンデミックにより大きな打撃を受けたが、2022年9月からは観光客の受け入れを再開している。
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(写真:Michael Foley / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])