「ブラック・ビューティー」。その美しい黒色から人々はこう呼ぶ。約1億年もの昔、太古の地球に君臨していた、ティラノサウルスの全身骨格の化石だ。カナダのアルバータ州で、ある青年によって偶然発見され、現在は同州のロイヤル・ティレル博物館に展示されている。これほど状態の良いティラノサウルスの化石が発掘されることは極めて稀だという。
この地球では、数えきれないほどの生命が誕生し、そして滅びてきた。地球が誕生して46億年、人類が誕生したのはわずか200万年ほど前であるが、その短い間に人類は地球に多大な影響を与えている。長い地球の歴史を前に、今一度人類の行いを省みる。太古の恐竜達との出会いは、そんな契機になるかもしれない。
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(写真: Takumi Kuriyama )