アフリカとアジアをつなぐシナイ半島で、イスラエルとエジプトを隔てるのがこの柵である。245キロにも及ぶ。
難民や経済移民などの流入を止めるために、2010年にイスラエルが設置に着手した。さらに、2011年に起きたエジプトの革命に伴い、シナイ半島で武装勢力が活発化したことを理由に、イスラエルは柵の強度をさらに高めることにした。高度な監視装置も設置されている。
人の移動を引き起こす世界の格差や武力紛争は柵を建ててどこまで解消されるのだろうか。
エジプトについてもっと知る→「エジプト:政権維持の裏側」
アフリカからの難民・移民についてもっと知る→「困難なサハラ砂漠越え:アフリカの難民危機」
(写真:Idobi / Wikimedia [CC BY-SA 3.0])