この写真は、2007年に、最近では減りつつある紙の新聞を読むというレトロ風なポーズを取る息子をお父さんが撮影したものだ。今はもう成人しているだろう。この少年と同じように、幼い頃大人に憧れて、真剣そうに文字いっぱいの新聞に向き合ってみる経験をしたことがある人も多いのではないか。わからないながらも、憧れの大人と同じようなポーズを取ってみるのだ。
成長して、文字が読めるようになり内容も理解できるようになってくると、報道に対して疑問を抱くこともあるだろう。いつまでも、ただ新聞やネットニュースなどを目の前に広げて、大人のまねごとをするだけの子供ではいられなくなってくる。報道の背景にあるものにまで思いを馳せてみると見えなかった可能性に直面するかもしれない。
報道の問題についてもっと知る→「報道の対象になる人、ならない人」