街一帯がユネスコの世界遺産に登録されているイエメンの首都、サナア。
あの「ノアの箱舟」伝説のノアの息子、セムによって創建されたとも言われるこの街は、2500年以上の長い歴史の中で変化を繰り返すイスラム世界の中心地として、その発展を見守ってきた。
ところ狭しと立ち並ぶイエメン建築のモスクや住居は11世紀以前に建てられたままの姿で残されており、どれも美しい幾何学模様の装飾が施されている。
「千夜一夜物語」でアリババが逃げ込んだとされるこの街で、人々は2000年前と変わらない生活様式で日々を営み、アラビアンナイトの世界を今に伝えている。
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(写真: Lea Rojec /Shutterstock.com)