市街地自体が世界文化遺産に登録されている、ラオス北部の古都ルアンパバーン。この街に日が昇る頃、14世紀に始まった伝統行事である「托鉢」が行われる。
托鉢は仏教の修行の一環であり、修行僧達はオレンジ色の鮮やかな袈裟を着て、鉢を持って街中を歩き、信者達は修行僧に食料を渡すことで仏教への帰依を表す。ルアンパバーンでの托鉢は約200人もの修行僧が行う大規模なものだ。この儀式は雨の日も休まず毎日行われている。
儀式の途中、小さな子供が修行僧を拝んでいたり、修行僧に混じりカゴを持って歩いている事がある。修行僧達はもらったお布施を子供達に再配布する。信者の帰依を示すだけでなく、家庭が貧しい子供達が家族に食料を持ち帰ることができるようにお布施を分配するのも、この儀式の1つの目的となっているのだ。
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(写真:llee_wu/Flickr (CC BY-ND 2.0))