ナミビア、ウォルビスベイ。数千ヘクタールにも及ぶ蒸発池から年間100万トン近くの塩を生産し世界に輸出している。食用の塩はその数パーセント程度であり、大半は製造、工業、道路の凍結防止などに使われている。
このように、普段の生活に欠かせない物の供給を通じて世界各地がつながっている。しかしナミビアのような低所得国が高所得国に販売する場合、フェアな価格での取引が成立しているのだろうか。ナミビアには貧困状態にいる人が多く、貧富の差も世界最大級である。世界には「辛い」問題がまだまだ山積みなのである。
低所得国と高所得国との関係についてもっと知る→「国際報道において誤解を招く5つのことば(その1)」
フェアトレードについて聴く→「フェアトレード(GNVポッドキャスト4)」
鉱物資源についてもっと知る→「鉱物資源と世界:その利益はどこへゆく?」
(写真:James Anderson / Flickr [CC BY-NC-SA 2.0])